ワキガかどうかを調べるときに
「耳垢が湿っているかどうか」という話をよく耳にすると思います。
ここでいう耳垢が湿っているかどうかというのはお風呂上がりや水泳などの泳いだあとなどではなく、朝起きた時などの普段の状態でということになるのですが、なぜ耳垢が湿っているとワキガだといわれているのでしょうか?
ここでは耳垢とワキガの因果関係についてお話ししていきます。
通常であれば耳垢は乾いている
実は
耳の中には体温を調節する発汗作用を持つエクリン腺がなく、何もない状態であれば湿っていることがないんです。
それに対してワキガの原因となる分泌液(汗)を出すアポクリン腺は耳の中にも多く分布しているため、
耳垢が湿っている場合は耳の中にアポクリン腺が存在している証拠となるわけです。
耳垢が湿っているか乾いているのかというのはお風呂に入る前や朝起きた時などに綿棒で優しく耳の中を掃除します。その際に
キャラメル状もしくはハチミツのような耳垢が取れるようであればあなたの耳垢は湿っているタイプだということになります。
なぜ耳垢が湿っていればワキガなの?
本来はワキガの臭いの元であるアポクリン腺は動物の性行為などを促すフェロモンのような役割をしていたのですが、進化とともにその意味がなくなってきたために徐々に退化してきていると言われています。
そのアポクリン腺は耳の中や脇の下、生殖器部分に多く分布しており、特に脇の下が一番多いとされています。そのため、
耳の中にアポクリン腺があるということは脇の下にはもっとアポクリン腺があるであろうと仮定できるわけです。
ただ、これに関しては絶対というわけではなく、ワキガ体質でなくても耳垢が湿っている人もいらっしゃるようですので
ワキガのセルフチェクも参考にしていただいて、複数の項目に当てはまるかを総合的に判断する必要があります。